あいさつ

その系譜に連なるものであることを願って        令和8年度 小県上田教育会会長 宮下 哲

 
 本年度の定期総会で、ご来賓からいただいたご挨拶で、私たちの先輩が「日々の平凡な実践や生活を深く掘り下げ、そこから優れた価値(非凡)を創り出すことの重要性」(長坂利郎S18年頃)を意識して、実践に励んで来られたことを教えていただきました。
 また、「協働的探究で深い学びを目指して:育ち合うコミュニティの形成」の演題でお話しいただいた秋田喜代美先生(東京大学名誉教授・学習院大学教授)からは、国内外の取組を踏まえ、今こそ大事にしたい教育や教員研修などに触れていただきました。秋田先生からは「子どもの学びをよりよく捉えようとする教師のまなざし」「取組の内容や手順・方法でなく、それを支える思考や判断」「やり方でなく実践の意味や道筋に思いを致す構え・探究」・・・が、教師が豊かに力量形成する際に欠かせないことを教えていただきました。さらに、「心地よくいられるコミュニケーションの中で心が動き、互いの意図や考えを聴き取り合って学びが心に刻まれて力量形成が為されていく」という言葉を、私たちは深くうなずき取ったことでした。
 ところで、私たちはどうして、大正新教育や昭和の戦中・戦後を生きた先輩の言葉を、「その通りだな」と受け取ることができるのでしょう。私たちはどうして、お話しいただいた教育の理(ことわり)や方法を「やっぱりそうだな」と肯定的に捉え、「そのような取組となるように努めよう」と思えるのでしょう。
 それができるのは、私たちの日々の営みの中に、教育の理や方法などに関わる「実践の事実」が、豊かに存在しているからだと思います。言葉で明示したり適切に表現し切ったりすることは難しくても、誰もが、実践の中で半ば無意識に発揮している理法をもっている。誰もが、そのことを、理屈ではなく量感のある確かなできごととして体感しているからなのだと思います。
 だからこそ、「実践の事実」に内包される意味が汲み上げられて省察が深まり、次の実践に向けて再構成が為される「実践→省察→再構成・・・のサイクル」が展開するようにしたい。そうすることで、自身の思考や判断の枠組が鍛えられ、「私たちの日常の体験が、各自の実践経験に組み込まれるように」したいと思います。
 そのために、定期総会のご挨拶でお話しした、本会の取組を推進する際の心がけ
 一 教師と子どもとの営みの中で育まれる実践。その事実に光が当たるようにすること
 二 その際、「対話と傾聴」の場を厚くして、教師が自身の思考や判断を言語化する場をつくること
 三 子どもの学びの事実に何度も思いを巡らせて、子ども観・授業観・教師観・学校観が問い直され、確かになっていくようにすること
に、あらためて思いを致し、活動を展開してまいりたいと思います。
 一つ一つの挑戦や取組はささやかなものであっても、それらが、洋の東西を問わない教育を志す人々の長い探究の系譜に連なるものであることを願い、みんなで歩みを進めてまいりましょう。
                                           (上田市立第一中学校)

本会刊行「上田小県誌」


本会発行『上田・小県』

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小県上田教育会のホームページへようこそ上田市 東御市 小県郡内の小中特別支援学校における教育の発展のため当教育会は創立以来、教職員の研鑽の場として、その中核にあり続けてきました。これからも鼎が語った「自分が感じたものが尊い」のごとく子どもの可能性を広げる教育を探究していきます。

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○主な事業内容
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